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挙式の予備知識・セレモニー

現在行われている日本の挙式には色んなスタイルがあります。 その信仰内容にはそれぞれの意味や方向性があり、歴史もあります。しかしながらそれぞれの意味を把握し、納得して挙げている方はあまり多くないのが現状です。ドレスが着たいから!和装がいいから!それもいいでしょう。でもお二人の愛を誓う大事な儀式(セレモニー)です。挙式のことをもっと真剣に考えてみてはどうでしょう!

というわけで、このコーナーでは少しではありますが、現在行われている代表的な挙式の意味や歴史について触れてみたいと思います。 ご参考にしていただければ幸いです。


教会式(キリスト教)


キリスト教 カトリックとプロテスタント

キリスト教はイエス・キリストの祈りに反して数限りない宗派に分散しています。それを大きく分類するカトリックとプロテスタントの2大宗派となります。
カトリックの教会がいつからはじまったか確かな年代は不明ですが2世紀中期以降にその伝統が作り上げられたとされています。
プロテスタントはルネッサンスの宗教改革によってもたらされたといわれています。元々の意味は英語で「抗議」という意味でカトリックに抗議するという意味でつけられた名称なのです。

同じキリスト教なのですが、聖書の解釈や教会の体制をめぐって反乱がおき、このような形態になっています。規律や形式にこだわり一般信者が聖書を手にすることができなかったことからこのようなことになっていった経緯があるように、印象としてはカトリックは少しお堅いイメージがあり、プロテスタントはフリーな感じがします。


結婚式も・・・

その例として教会でしか式を挙げないカトリックに対し、プロテスタントはホテルや結婚式場のチャペルをはじめどんな場所でも十字架と賛美歌の演奏さえ用意すれば挙式をしてくれます。
だからといってカトリックがだめなのではなく、逆に厳粛な結婚式を提供してくれます。申込さえすれば簡単に式ができるプロテスタントに対し、カトリック教会では一般的には信者でない人の挙式は基本的には受け付けていません。

しかし人気もありどうしてもという方が多いので信者でない人でも結婚講座(結婚について神父さんからのお話)を受講することで許可をあたえ結婚式を受け付ける教会もあります。
結婚について意義を聞かされることにより、「これからいっしょになるんだ」という決意と責任を感じた人も多いのでは…


日本では・・・
日本でのキリスト教の始まりはフランシスコ・ザビエルがキリスト教を伝えた1549年をはじまりとし、結婚式においては現在のような形が確立されたのは明治初期に横浜の教会で少数だった信者さんが挙げた挙式が最初だといわれています。

80年代になりウエディングドレスの人気の高まりとともにホテルや式場にチャペル(仮説教会)が設置されるようになりその人気は急上昇します。

現在では神前式を抜いて挙式スタイルの人気No.1になり挙式者の60%がキリスト教式結婚式を挙げているようです。
人気の海外ウエディングも挙式はこれに属しています。

※牧師(プロテスタント)または神父(カトリック)及びそれを見守るイエス・キリストを司式者として十字架に愛を誓う儀式である
※一般には新郎はタキシード、新婦はウエディングドレスで行う場合が多い
※教会やチャペルの席数による制限はあるものの関係者の規制はない

神前式(神社)(しんぜんしき)

指輪の交換神前式スタイル
日本の神前式のルーツは室町時代ころの武家社会からだといわれています。

その頃は現在のように神社や結婚式場の神殿で行うのではなく、各家庭で床の間のある座敷で行われていました。

床の間には「いざなぎ」「いざなみ」のニ神、あるいは「あまてらすおおみかみ」、「おおくにぬしのみこと」等の神号の掛け軸をかけ、お米やお酒を始めとするお供え物をして、神酒を戴き夫婦の固めの盃を交わすというものでした。公家、大名はじめとし、一般民衆にも普及。

江戸時代まで一般的な結婚のスタイルでありました。(これを人前式という見方をする人もいますが…)

明治になり日本に西洋文化が浸透しはじめます。武家時代の少し野蛮な風習から脱皮しようという動きから神前式もキリスト教式結婚式を参考にモデルチェンジしていきます。

花嫁行列意外と!?
明治33年、当時の皇太子殿下(大正天皇)のご成婚の御儀が宮中賢所大前で行われたのが原型となり、神社での挙式スタイルが確立されます。

実際には現在のスタイルが一般に普及するのは戦後からのことであり民間の結婚式場が神殿を設けてその人気はさらに磐石なものになっていきます。

玉串奉奠これを聞いて歴史は意外に浅いという見方をする方もありますが挙行の場所や進行内容がバージョンアップしただけで神前での挙式の歴史はやはり古いと思います。

ふと考えてみれば私たちにとって神様は日々の暮らしにとっても、人生の節目にも大切なよりどころになってます。
お正月に初詣に行ったり、受験の時は合格祈願、お宮参りや七五三。好きな人ができたら縁結びをお祈りしたりとか・・・・
結婚式を神様の大前でやることは日本人にとっては実に自然なことのように思います。

※神様にこれから二人を守ってくれるよう願うと同時に、力を合わせて家庭を築く事を誓い合う意義のある挙式です。
※一般には新郎は紋付・袴 新婦は白無垢という衣裳で行っている。
※社殿の広さの問題もあり親族だけで行う場合が多い。

神前式
神前式(神社)(しんぜんしき)

人気は急速に
最近その人気は急速に伸びてきています。
人前式というのはその名の通り、参列していただいた人を証人として行う挙式のことで規制された形がなく進行内容が自由であり、まったく宗教的なものにとらわれない挙式のスタイルです。
そのルーツは武家社会におこなっていた神前式を人前式と解釈すればそれと同じ歴史をもつことになります。
一説には福沢諭吉が弟子たちを集め神仏の奉りものの無い集会所で結婚宣言をあげたのが人前式の始まりともいわれています。

オリジナリティーある挙式に
高知では15年ほど前まではその名前は一般の人にはあまり馴染みの無い挙式であり当時は宗教上の理由で神前での挙式ができないご両家の為に(例えば新郎側、新婦側いずれかが仏教を信仰していたり・・・)苦肉の策としてこのスタイルがとられていました。式の内容も質素なもので神前式の神に関する部分だけぬきとったような粗末なものでした。
しかし現在では同じ理由でこの式を挙げる方がいても内容はオリジナリティーあふれた素晴らしい挙式にすることができます。

ドレスが着たいという理由でキリスト教式(教会、チャペルでの挙式)を希望する方はブライダルチャペルさえ使えばキリスト教に対するこだわりはないというのが多いのでは?
実際このあたりを説明していくとほとんどの方が人前式をご希望されるようになります。ただ会場の婚礼係の方に「簡単な式だから面倒がなくていいと言われたので人前式にします」なんて言ってるのをよく耳にします。

人前式は二人で考え手作りの進行内容にするからこそ感動あり参列者とその想いを共有できるのだと思うのですが・・・

会場が考えたお仕着の簡素な内容でするのであれば人前式を選ぶ意味はないかも?
進行内容を考えたりするのが面倒な人は式次第の決まっている神前式やキリスト教式の方がもっと面倒がないのではと思います。

シビルウェディング
最近はシビルウエディングという新しい挙式スタイルもうまれています。 これも分類すれば人前式なのですが、シビルの名称のルーツは欧米での市民結婚式(役所の窓口で婚姻の際に祝ってもらう民事婚のこと)にあります。

人前式が簡素でテキトウなものが多いので「厳粛さにかける」というご意見が多くブライダルデザイナーの桂由美先生が大学教授の黒川先生に世界の先進国の人前式の歴史や内容の調査を依頼しました。

アメリカやヨーロッパの先進国では結婚=契約という概念が強く認識されています。それは婚姻そのものが、日本のような簡単(紙切れ一枚にサインでOK)なものではなく政府から任命された結婚執行者が立会いのもと行われるからです。

日本のように戸籍がはっきり管理されていない外国では二人が結婚したという証は結婚証明書そのものになるわけですからそれはとても大事なことですよね。
証明書には結婚執行人のサインと立会人2名(保証人)が入りはじめて夫婦と認められる民事結婚式(法的結婚)なのです。日本で現在行われている挙式は祝福結婚式(セレモニー)です。そこで書いた証明書や誓いは二人の気持ちに対する約束であり参列者や神への大事な宣言であります。
・・・が法的な効力は一切ありません。